遺品整理の始め方｜迷わない5つのステップ

2023/01/20 遺品整理片付け

遺品整理というと、故人との別れが重くのしかかってしまい、なかなか踏み出せない方もいるかと思います。しかし、遺品整理は故人と向き合い、手放すことで思い出を今一度大切にする行為でもあります。迷わずに始めるためには、以下の5つのステップがあります。まずは、故人と向き合う時間を作り、心の整理をしてから始めましょう。そして、仕分けの方法や全体像を把握し、適切な片付けと処分方法を考えます。最後に、遺品整理を終えた後の心のケアも必要です。少しずつ、丁寧に進めていけば、きっと胸に残る思い出と共に、遺品整理を完了することができるでしょう。

故人と向き合う時間を作る
仕分けの方法を確認する
全体像を把握する
片付けと処分の方法を考える
遺品整理を終えた後の心のケア

故人と向き合う時間を作る

遺品整理を始める前に、故人と向き合う時間を作ることが大切です。

まずは、故人の写真を見ながら、思い出話をする時間を作りましょう。良かった思い出や苦しかった思い出、故人の性格や好きだったことなど、故人が生前について知りたかったことを話し合うことで、故人と再び一緒にいたような気持ちになれます。

そして、故人が遺した品々を整理する前に、思い出の品を選び出す時間を設けましょう。特に大切だった品や、故人のこだわりが感じられる品、故人が手作りした品など、故人の足跡を感じられる品を選ぶことで、故人との思い出をより深く感じることができます。

手紙や日記、写真アルバムなども、整理をする前にゆっくりと読み返してみると良いでしょう。故人の言葉や思いが詰まった手紙や日記は、故人の生前の思いを知ることができますし、写真アルバムには故人との思い出がぎゅっと詰まっています。

故人と向き合う時間を作ることで、故人との思い出を心に刻み、故人を永遠に忘れないようにしましょう。

仕分けの方法を確認する

遺品整理を始める前に、まずは仕分けをすることが大切です。

1.物品の分類

まずは、遺品を分類することから始めましょう。例えば、衣類、家電製品、書類などのカテゴリーに分けます。その中でも特に大事なものや処分が難しいもの、思い出の詰まったものは別のところに分けましょう。

2.状態の確認

次に、遺品の状態を確認します。使い古されたものや壊れたものは処分するか、適切な修理が必要なものは修理を依頼します。

3.残すものを決める

適切な状態に修理されたものや、思い出のあるもの、必要なものだけを残しましょう。その他のものは思い切って処分しましょう。

4.処分方法の選択

処分するものは、リサイクルショップや寄付先、ゴミ捨て場など様々な方法があります。適切な方法を選んで処分しましょう。

5.誰かの役に立つものはプレゼント

適切な状態に修理されたものや、思い出のあるもので、誰かの役に立つものがあれば、プレゼントすることも視野に入れてみましょう。

遺品整理をする際には、仕分けの段階が大切です。しっかりと物品を分類し、処分するものを決定することが、効率的でスムーズな遺品整理につながります。

全体像を把握する

遺品整理を行う際は、家から出るものと、処分するものを全て仕分けして、覚えておく必要があります。まずは、全体像を把握して、整理の手順を決めましょう。

1.片付けるエリアの確定

家中のどこを整理するかを決めることが、最初に必要です。全室、あるいは部屋単位で考えるといいでしょう。

2.家財道具の処分方法

不用品であっても、家財道具の扱い方は考えなければなりません。売る、寄付する、捨てるなど、一つ一つの品物に考え、行動を起こす必要があります。

3.家族と一緒に決める

家族全員が同意して、整理のスケジュールや、処分方法を決めましょう。遺品整理は多くの場合、時間がかかりますので、家族の協力が不可欠です。

4.専門家に相談する

不安な場合は、専門家からアドバイスを受けると、安心です。遺品整理業者や、精神的ケアを専門とする人に相談するとよいでしょう。

5.整理のスケジュールを作成する

整理のスケジュールを作成し、時間を決めることが大切です。自分自身でできる量を決め、無理のないペースで進めましょう。

片付けと処分の方法を考える

遺品整理の片付けと処分の方法を考えることは、遺族にとっては非常に難しいことですが、何から始めればよいのか迷わないように5つのステップに分けて解説します。

ステップ1：目的を明確にする

遺品整理の目的としては、遺族が生前の人生を振り返り、心穏やかに別れを告げることが挙げられます。そして、遺品の整理や処分によって、遺族が新たなスタートを切ることができると言えます。

ステップ2：遺品を整理する

遺品整理は、まず部屋の中を見渡し、どのものから片付けるか決めます。その際に、遺族が大切に思っていたものはどれか、捨てられないものは何かをよく考えましょう。

ステップ3：整理した遺品を分別する

整理した遺品を分別し、捨てるもの・売るもの・譲るもの・引き取るものを決めます。その際には、遺族の意向や遺品の価値を考慮しましょう。

ステップ4：遺品処分の方法を検討する

整理した遺品を処分する方法は、自分で捨てる、譲る、売る、リサイクルする、寄付するなど様々です。また、捨てる場合には、ごみの分別方法にも気を配りましょう。

ステップ5：遺品処分を実行する

処分方法が決まったら、日程を決めて実行します。この時には時間に余裕を持って行動し、遺品を処分することできっちりと手続きを行います。

遺品の整理や処分は、遺族だけで行うのは難しいことも多いです。そのため、業者に依頼することも一つの方法です。しかし、遺族によっては、個人で行うことで、故人への想いがより深くなる場合もあると言えます。どちらの方法も遺族の意向次第ですが、より好ましい方法を選び、遺品整理を進めていくことが大切です。

遺品整理を終えた後の心のケア

遺品整理を終えた後には、遺された人たちが心のケアをすることも必要です。

最初に行うべきは、自分の感情を認めることです。遺品整理は感情的なプロセスであり、思い出の品を選別することはつらいことかもしれません。そのため、自分の思いや感情を素直に受け止め、表現することが大切です。

また、周りの人たちに話すことも助けになるでしょう。友人や家族と話し合い、自分の気持ちを共有することで、心の重荷を軽くすることができます。

さらに、自分なりの形で大切な人や思い出を想い続けることも必要です。アルバムを作ったり、記念品を飾ったり、好きだった曲を聴いたりすることで、自分にとって特別な存在だった人を思い出すことができます。

最後に、専門家のアドバイスを受けることも検討してください。心のケアの専門家やカウンセラーは、遺品整理後に感じる悲しみや不安に対して、サポートしてくれます。自分一人で背負ってしまうと、心身に負担がかかってしまうこともあるため、適切なアドバイスを受けることが大切です。

遺品整理をすることで、亡くなった人を想い出すことができます。しかし、その一方で、感情的な負荷がかかることもあるため、適切なケアが必要です。自分の気持ちを認め、まわりの人に話を聞いてもらい、自分なりの形で想い続けることが、心の負担を軽くすることにつながります。

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